Hexarthrius bowringi  2009

ボーリンフタマタ飼育記録2009

Oasisさんにて初二令にて購入していた幼虫より昨年末に♀が羽化、今年3月には2007年の自己ブリードからの♀が羽化してきました。
しかし♂が羽化しません!画像は昨年10月に22gまで成長しており出来れば余り弄らずに羽化まで持って行きたかった幼虫ですが・・・

他の♀達の蛹化の兆しを感じてた事で、3令♂のマット交換を昨年末に行い蛹化を促しました。そして今年2月に蛹で出て来い!と期待を込めてビンを掘ると2g下がった幼虫が・・・

自己所有個体で今春のブリードは絶望となりました、ならば秋に使えればと考えを改め極力羽化を遅らせればと、この3令♂を昨年同様に材飼育に切り替える事に。
ボーリン材飼育開始 ボーリン幼虫材飼育 ボーリン材飼育

前回の材飼育では雑虫が湧き大変でしたから今回は熱湯にて加水しました、2月9日に材へ投入し保管温度は4月まで16〜17℃、5月より19℃へ固定です、昨年7月に割り出し時には無事羽化していたので今回も割り出しは7月に予定。
7月割り出し!

ボーリン材飼育 ボーリン材飼育 ボーリン材飼育

樹皮表面にカビは出てましたが雑虫は這って無く、皮を剥ぐと材も綺麗で多分大丈夫だろうと思い、上部からニッパーで丁寧に樹皮を捲って行きます。蛹室は樹皮側に作りますので、万が一まだ蛹や幼虫で有ったら傷を付けかねません、そんな心配をよそに今回も少し樹皮を捲ると蛹室より足が見え少しづつ穴を広げ容姿を拝む事が出来ました!
2009ボーリン新成虫 砂埋めレイシ材の蛹室 ボーリンフタマタ内歯突起

結構デカイ個体で80UPには些か足りない様です、ノギスで計測して見ると77〜79mm位と言ったトコでした。何故か顎に傷が有ったのが残念、、、しかしながらコノ位になるとボーリン最大の特徴、顎付根に近い内歯の突起が強烈です!!カッコ良い。。!(^^)!
概ね羽化後2週間位でしょう、活躍して欲しいのは秋になりますので低温にて出来るだけ寝かせる事にします。
中央の画像は砂埋めレイシ材に作られていた蛹室です、今回も樹皮側に蛹室を作り羽化してましたので、割り出しはアッと言う間に終了です。
後は♀が1頭でも良いから秋までに羽化してくれれば良いのですが・・・

秋のブリードに向けて今夏中に♀を羽化させなければなりません昨年自己ブリ幼虫から2頭をセラーから取り出して6月から別のガラス温室へ移動し蛹化の促進を促してました。
フォルスターが次々に蛹化してるスペースへ割り込ませたところ首尾良く蛹化モードへ入り7月末に1頭が蛹になり順当に行けば8月中に羽化→10月初旬後食開始→10月末にはペアリング・・・何とかなりそうな気がして来ました!

2009春のブリード開始
2009ボーリン春のブリード ペアリング 2009/3
先でふれたように結局♂が間に合いませんでしたので、知り合い筋より♂を借りて自身3度目になるボーリン産卵セットを行う事が出来ました。
不安要素は以前のVN材を前回のブリードで使いきっており、手持ちがゼロと言う事です、で今回はコナラ材と殖菌カワラ材をメインに採る事にしました。

心配を余所にセットへ投入後順調に産卵痕が付き始め3日目に卵が有るのも確認し一安心です、只この時に産卵痕より出て来た二個産みされた卵が問題でした。

フタマタではフォルスターなどでも2個くっ付いて産み落とされる卵が稀にに見られるのを御存じですか?卵の丈夫なフォルスターでも二個産みされた片方は孵化せず腐るのを以前の経験で知ってましたので只でさえ卵の弱いボーリンでは孵化しないのでは・・・と。

不安は最悪な結果に、、その後出てくる卵の大半は二個産みばかりです。中には3個纏めて産み落とされた卵も有り採っても採っても片方が腐ると更に片方も痛んでしまいます。
卵が死んでしまうと飴色に変色し腐りカビが発生し易くなり、くっ付いてたもう片方の卵も巻き込まれる様に腐ってしまいます。何とか打開しなければと採卵時に片方をピンセットで潰してから等々、何とか孵化を試みましたが全て失敗に終わりました。
そして、二個または三個産みと言う時短モードで産卵を続けた♀は2ヵ月間で全てを出しきった様で天に召されてしまいました。(T_T)

それでも10個に満たない数ですが、通常通り卵室へ1個産んでいました。その卵からは無事に孵化した幼虫が採れたのが救いです、目標頭数には大きく届きませんでしたが、ボーリンの個体数を僅かにでも増やせて良かったと思う様に。。

今年の秋にもブリードしますので、今回僅かでも幼虫が得られて来季のブリードの羽化ズレ対策になりますしね。

ボーリン♂蛹
ボーリン♂蛹 昨年ブリードF2より、ようやく1頭♂が蛹になりました!

同世代の♀が他に2〜3頭は年内に羽化するのを見込んでおり、それに合わせて♂も羽化させねばならず晩夏より3令♂を1頭選び、餌交換にて蛹化にさせようと試みて8月後半にカワラ菌糸へ投入しました、予想に反して菌糸に喰い付いてしまい10月初めに再度マットをきつく詰めたボトルへ投入し11月5日に蛹へ。体重は17g前後でしたが、一目でボーリンと判りますネ。

ボーリン♂羽化
12月初めに上記の蛹が無事羽化しました、軽くノギスを当てて見ると70台は有るようです。
20g台の3令♂は未だ蛹化の気配は有りません、この羽化した♂のみでは不安も有ります〜同腹の♀が続々羽化してきますから、もう1頭位羽化させたかったのですが、、ムリか? (^^ゞ

以前なら内歯突起の特徴が出る70前半の個体でも眩しく観えたのですが、ヤハリそれ以上のサイズを出して行く内に物足りなくなりますね、、来季は80up出したいですョ!

如何に幼虫の体重を乗せていくのが課題です、Gサイズ狙うなら25g位でしょうか?
我が家ではフォルスター共に22〜3gで頭打ちです、巷の噂話で何処ぞで30g超えた〜なんて聞き本当にボーリン?と何度も聞き直したのは言うまでも有りません。マジで??