Hexarthrius forsteri


2006年にフォルスターキヨタミからブリード開始し、その翌年に運良く83mmの個体を作出出来た事でフタマタの魅力に嵌り今日飼育種を増やしつつ有る理由の一つです。産卵から幼虫飼育まで容易で、適度な温度と餌に気を配れば80UPも可能です!価格も手頃なので入門種としても御勧め出来ます、是非フタマタにハマって下さい

**フォルスターフタマタの飼育**

♂で平均10〜12ヵ月、♀は少し早く8〜10ヵ月、80mmクラスだと1年は要しますので羽化ズレに注意です。晩秋までに羽化をしない場合は年を越えて春先以降の羽化になる傾向が見られます。3ヵ月以上の羽化ズレは累代が途切れる危険性大にて気を付けましょう。

VNマット使用フォルスター原名亜種 発酵マット
比較的強い添加のマットでも落ちるケースは少なく20〜22g前後まで大きく成長出来ます。マットの乾燥に気を付けながら3ヵ月位のサイクルで交換が望ましいと思います。昨年の販売当初よりVNマットも試しております、保湿性も高く良い結果が出てます。

カワラ菌糸
当方ではカワラ菌糸を好んで使用してます、ヤハリその理由は成長速度の速さに有り2令中期以降を目安に1.5Lボトル1本で一気に20g台へ乗せる事が可能です。

只デメリットも多分に有り1本目で体が出来上がってしまい次のボトル交換で蛹化を招くリスクとカワラは持ちが良い方では無いので交換予定前に傷んでしまい交換予定前に急遽交換を余儀なく迫られるケースも・・

幼虫管理温度 
幼虫時18〜21℃前後、蛹化〜蛹時はMAX20℃、高温域での管理は羽先に隙間が出来易く軽微な羽化不全を招く恐れが有ります。

目標体重
80upならば最終計即時22〜23g、大型個体を狙うならば最低20g以上。

 フォルスターフォルスターの蛹

蛹時にて顎の形状がハッキリと違いが見る事が出来ます。キヨタミは湾曲し伸びるのに対してフォルフォルは内向きにストレートです。面白いのはフォルフォルの方は画像の様に顎の太い個体も存在し画像の蛹でも良く分かると思います、個体差感が強く出れば今後の飼育も楽しみですね。

 フォルスターキヨタミ(ミャンマー産)の蛹

フォルスターフタマタは小さめの蛹室で上手に羽化をしますので特に人口蛹室へ移す必要性は有りませんが、終礼期にマットへ潜らずボトルの上部(蓋の下)で蛹になるケースも見られます。この場合は綺麗な蛹になり難く、顎や足のズレた蛹になり易く完品での羽化へ黄色信号です。

新成虫の成熟期間

羽化した新成虫は20℃前後で約1ヵ月半じっくりと寝かせ成熟を待ちましょう、後食してから1ヵ月餌を摂らせればペアリング可能です。

保管温度が高すぎたり過度に干渉し過ぎると1ヵ月以内に活動を始めてしまいます、休眠期間が短いとペアリング後に落ちたり産卵数も多く望めない事が有ります。


ペアリング
フォルスターの♂は顎で♀を囲いこみ上手に交尾に持ち込みますよ。十分成熟した個体で有れば顎を固定する必要性は無いと感じてますが、興奮した状態や未成熟の個体は相手を認識出来ずに事故の起きる可能性も有る事をお忘れなく!

ペアリング後に♂のメイトガードで♀が餌を摂ってる様ならば、そのままでも構いませんが基本的に交尾終了後に産卵セットへ移してもOKです。

産卵セット
材の表面産みの種です、産卵ポイントはマットと材が接した部位に好んで良く産み付けますが材を全部埋めるより3分の1分位マットに埋める位が丁度良いと思います。カビが出易いので色々と工夫しながら楽しんで下さい。
適度に材を交換すれば1♀より50頭以上採れるでしょう、良い材を沢山使えば80頭以上も可能です。
卵は産卵後約20〜30日で孵化してきますが、孵化直後は非常に小さい幼虫にて幼虫で割り出しの場合はセットより3ヵ月後が目安です。フォルスターの卵は孵化率も高く丈夫で産み付けられてから間もない卵でも保々膨らみ孵化します、小さい卵なので慎重に回収して下さい。

産卵木
コナラ・クヌギ・砂埋めレイシ・殖菌レイシ・殖菌カワラ・VN材と市販されている殆どの材に反応し産卵させる事が可能ですが、硬すぎると表面を齧るのみ、柔らか過ぎても削るだけ削って卵を産み付けません。セット当初は産卵痕に卵が有るかチェックして♀が気に入って産んでくれる材を見極めて与える様にすれば空振りのリスクを軽減出来ます。(一見齧った跡が沢山有っても卵を産み付けて無い事も有りますので。)

2010飼育状況

2007年にキヨタミで83,5mmを出したものの、その子供達は幼虫期間が長くなり過ぎ昨年に羽化し最大でギリ80upが1頭で残りは70台と種親超えは達成出来ず残念な結果に、、ニューフェイスで有ったフォルフォルを幼虫飼育が開始した事で些か無下にした感は否めません、一応エサは同じですが交換時期が後手に回ってましたからネ〜自業自得か。(^^ゞ

そのフォルフォルは入荷初年度WDからの幼虫を東京の「ランバージャック」さんと、九州の「かぶくわ」さんからの2ヶ所より入手し、翌年先に帰ったのはL,Jラインで74mmです。かぶくわラインは年越えしてしまい昨年夏に羽化し80mmと一応ギリ80upを達成出来ました!そして昨年度のBE-KUWA飼育ギネスを出された方も同所より買われていた記述を読み血筋も良かったと思ったと同時にマケタ・・・と。(笑)

2008年度羽化のL,Jラインのフォルフォルは仲間内で顎の太さと強い赤さが好評でした。この子供F2世代は僅かしか数が採れず残念でしたが、1頭のみ♂がおり大事に飼育して来ました。そして昨年末に仕上げ用の蛹化ボトル投入時で22〜23gと期待の持てる数値です。
そして今年2月に羽化を確認、ボトル中央部へ綺麗に作られた蛹室を丁寧に穴を開けて見るとデカイ・・・昨年の80mmより一回り大きい!
4月に「むし社」へ持ち込み計測して頂きました、85,4mm!!イケるんじゃないの〜コレ。

結果は残念ながら、01,mm差で逃しました。(^^ゞ 
今回は取れるような気がしてたんですが..。。
横浜クワ友会の皆さん励ましの御言葉ありがとうございました、素直にG獲得されたブリーダー様へ敬意を払いたいと思います。
また、チャンスが有れば応募したいですね。