ブリード開始より2ヵ月が経ちました。その最初のセットに使用した♀は残念ながら不発に終わりましたが、途中8月中に2♀と9月末に1♀追加した事により現在も3セット続行中です。10月4日の時点で孵化頭数は目標の20に到達、回収済みの卵も20数個との途中経過に安堵です。ここまでは全て3♀中の2♀によるものですが、その比率は圧倒的に片方のC−LINEに偏っており、先々を考えるとB−LINEの孵化率が上がって欲しいんですけどね。
しかし、その翌々日まで齧る気配が無く、アレ?と不安を感じつつも週末実家へ泊まり帰宅して直ぐに見ると産卵痕が出ており、一安心。 最初の産卵痕を開けるのは結構ドキドキしますね、空砲やイキナリ黒い卵だと、その後の展開も良くないケースも想定出来るので健康そうな卵を拝みたいところです。そんな思いで丁寧に埋戻しを取り除いていくと卵が見えてきました! ....ん?もう1個?ありゃー2個産みかよ〜!!
今回ウッディのブリードでは2個産みが無かったので油断してました、、、2個産みする♀は、この後も続くパターンが有るんですよね〜 数年前にボーリンでの苦い思いが蘇ります。最悪の場合は最初から最後まで2個3個と同時に産み落とす♀が過去に経験があるので、それだけは避けたいところです。
前の3セットの産み始めに効果の有った天然材は使い切ってしまった為、このラインはオールVN材のセットです。そのせいなのか若しくは時期の関係なのか、もっとも遅々としたペースのスタートになってます 10/6 本日も採卵を行いました、好調なC−LINEは問題なく好調で先ほどまで埋め戻していた場所のみ手を付けず3個回収、D−LINEは1個とイマイチ調子が上がらない様子です。問題は最近回収しても腐ってしまうの悪い流れのB−LINE、今回も産卵痕は一番多く6ヵ所有りながら殆ど孵化の見込めない卵ばかりで回収したのは1個でした。キビシイ・・・
前回の採卵後より好調であったC−LINEの♀が徘徊モードへ突入しケース側面でウロウロするのが4日続きました。他の♀は些か諦め感もあり気になりませんけど、エースの不振には何かしらの対処をしなければなりません。現在使える♂で追い掛けも考えましたが、今回はセットを新たに組み直し様子を見る事にしました。 産卵木も増量する為にケースをコバシャ大からデジケース特大へ変更、残り少ないVN材から良い物を新たに3本追加、他にも考えられる工夫を施してます。 そして3日目にケースを覗くと産卵痕が多数見られ思いのほか産んでおり、一回の採卵では最高記録の14個です。その3日目に6個を採卵した後、1週間置いての採卵で20個!更に5日後に11個!今月だけで一体何個産むのか?と。あまり多産のイメージが無い虫ですが、やはり条件が揃えば他の種と同様に100以上の産卵を行う様です。 ただ残念な事は力が入り過ぎたのか埋戻し時に押されてペタンコになってたり、卵に傷が付いてたりと、雑な仕事も見受けられ回収後に破棄する卵も有りました。 B-LINEはコンデイションの波が激しく一時は孵化する卵が続いたのですが、その後は産んでも膨らむ前に腐るの連続です、ここ最近は産卵数も上がり、何となく卵の状態も良くなってきてる気がしますが・・・ D−LINEも良くは無いですね〜産んでも2個産みだったり、大丈夫そうな卵が腐ったりイマイチ感は否めません。
採卵は産卵より1〜3目に行ってます。産卵日の翌日に回収しても膨らむ確率は高くボーリンの方が、よりデリケートに感じる位です。 またコンデイションの波ともでも言うのか、その日に回収した卵ごとに良い悪いが有り、B−LINEの中盤以降の駄目バージョン連発に加え好調であったC−LINEも10月3日に回収した卵が4個が全て数日後に腐ったり、、 採卵した数だけでは喜べないので最後まで気が抜けませんね。 |
2011/11/1 8月半ばより開始した2♀のセットは2か月目となる先月中旬から一気にペースが上がり、10月度の採卵数はB-LINEが21個、C-LINEは58個 でした。 また10月から組んだD-LINEは未だに調子が上がりません、序盤の2個産みされた卵はヤハリ全て腐ってしまいました。それでも10月9日に採卵した2個産みでは無い卵は11月8日に孵化しましたので、無精卵で腐る訳では無い様です。 最近では材を齧る気配もなくなり、10日に1個産むか産まないかのペースに・・・ 先週スイッチを入れ直すべく再度ペアリングを行いましたが、状況はに変化は見られません。
11/15 そろそろC-LINEとB-LINE共にセット開始より3ヵ月が経つ頃合いになり、一気にペースが落ちてます。まだ2〜3日に1個位は産んでますが、もう十分産んでくれたと思います。 最初に組んだA-LINEのセットが芳しく無かった事もあって、今後のセットも苦戦必至かと想定しFE800ボトル30本とFEプリカ30個のストックで足りるであろうと考えてました。 多過ぎる位かとも思いましたが余ればボーリンにも使えるし位に思ってましたが、嬉しい誤算で予想以上の結果に急遽1ケース分(40本)追加発注しました。 ウッディに関しては之までになく数に余裕が出来ましたので色々試せそうです。
本日の採卵でBラインが1個、Cラインが2個の卵を回収しました。Dラインも久々に産卵痕が有ったので喜んで空けてみると、ナント3個産み。何とか一番形の良い卵のみ残すべく卵を剥がそうと試みるも失敗。 そしてBラインの♀ですが採卵時にゼリーを舐めてる感じに見えましたけど、既に体全体に力強さは無く材にしがみ付く事も出来ない状態でしたので本日でセットを解除しました。 序盤は卵の状態も不安定な感じでして採れても1ケタかなとも予想しましたが、中盤以降に盛り返しトータル産卵数(卵の回収数)も50を超え現在までに幼虫も20頭以上孵って来ましたので終わってみれば結構優秀だったと思います。 |
12/10 先月26日の採卵もCラインは時折材を齧ってるのでセットを継続してました。 スペースの都合上、本日で終了すべくセット解除し今季のウッディのセット終了です。 結果的に新たな卵は無く先月26日の採卵が最後だった事になります。
12月23日現在で回収した卵で孵化してないのが16個有りますが、11月後半より気温も低下し孵化までの期間も長くなり、季節的にも孵らない確率も高いので本日までの結果で最終報告と致します。
Aライン セット期間8月19日〜9月19日 採卵総数4個 孵化した幼虫無し ♂♀共に2年1化で組んだF2ラインで一番期待が高かったのですが、産卵痕に健康な卵が有る事が稀で苦戦させら残念な結果で当方では終了しました。後にBラインの♂と合わせて友人のTAIGA−PAPAさんにダメもとで良いからと押し付け委託、彼の所有してる上質の天然材で試みて欲しかったのです。追い掛け+天然カワラ材のセットにて、その後スイッチが入った様で多数の産卵痕には卵も有ったそうです。幼虫での割り出し予定にて結果は後日のお楽しみになります。 Bライン セット期間8月17日〜11月17日 採卵総数54個 孵化した幼虫30頭 産み始めの頃は卵の状態に不安が有ったものの徐々に状態が良くなりコンスタントに産んでくれました、中盤以降にDラインの種親で追い掛けを行い一気にペースが上がった事が結果に結びつきました。30頭なら成功の部類と言っても良いでしょうかね。 Cライン セット期間8月18日〜12月10日 採卵総数115個 孵化した幼虫92頭 これは我ながら凄いと思う結果でした、羽化したのも昨年11月と遅い方でスペア的な存在でしたが、これほどの麒麟児だったとは予想すらしてませんでした。 他の種においても状態の良い♀(所謂当たり♀)であれば予想外の爆産を経験してますが、多産するの印象が無いウッディですからね〜 Dライン セット期間9月30日〜12月10日 採卵総数10個 孵化した幼虫5頭 序盤から2個産みで始まり、Cラインとは対照的にハズレの予感を覚えましたが、その後も予想通りの展開で2個産み3個産み等回収しても孵化の見込めない物が連発。中盤よりポツポツと真面な卵を産み出して安心も束の間、産卵管が飛び出て終了に至りました。回収出来た真面な卵5個が全て孵化したのが救いです。
昨年のカズミでの凡ミスを教訓に、今季は何もかもウッディ優先の飼育でした。万全の準備にて望みべく資材も考えられる物を集められるだけ集め、特に産卵木はコレはと思う物は入手しストックしてました。 天然カワラ材も定評のあるブナ・エノキの他にケヤキ・サクラ・ケンポナシ等々、実際に太目の物はセットのイメージに合わずブナ・エノキを多用する事は無く、細めで肉質も使えそうなの物をケヤキとケンポナシの中から選びセット初期には重宝しました。 詳しいセット方法は私自身も知人よりの御厚意で得た情報が含まれる為にWEB上での公開は控えてますが、多産させるには♀の産卵行動を良く観察する事でケース内の限られた空間をより産ませ易い工夫が見つかると思います。 前にも触れましたが、基本的に卵は産卵日より5日以内には採卵し回収日ごとに独自の保管方法にて管理し孵化させてます。セット期間中に♀が産卵木の無い埋め込みマット部分に潜る事は有りませんでした、他のシカ系で見られる埋め込みマット部分への産卵は基本的に無いのでしょう。 今回のブリードで一番重要に感じたのが、産卵させる♀のコンデイションの良し悪しです。 もっとも見た目で分かる様な事ではなく、その♀の生まれ持った資質とは言い切れなく思います。WD個体なら空輸時でのコンデイション低下も理解出来ますが、では何故飼育品でも採り難いのでしょうか??羽化時期と休眠のさせ方などによる成熟するまでのプロセスが重要なのは分かりますが、同じ管理方法でもコンデイションの差が大きいのには他に理由が有るのではと。 私自身今季こそ結果を残せたものの、ウッディ飼育に至っては入り口より3歩進んだ位でしょう、個体数を得た事で今後の飼育に措ける検証より得られるデーターから、もっとオオシカの頂へ近づきたいと思います。 |