昨年のブリードにて想定以上の結果はトテモ嬉しい反面、常に飼育スペースが限界点を超えてる当方には大問題でした。それまでウッディの幼虫飼育に使用していた70Lのワインクーラーを2台放出し、新たにウッディ用として270Lのセラーを導入しました。
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フォルスター製ST−270NVと言う機種です。
温度設定の上限である19℃の設定時で庫内の温度は19〜20℃と幼虫飼育には使い易く、コンプレッサー作動時の音も低めです。
性能面では予想以上に使える物でしたが、棚板の設定幅が小刻みに有れば後1段多く使えるハズだった事と、庫内の空気を循環させる仕組みゆえか棚板の構造上、その面積を有効に使えない事が発覚し、菌糸ボトルへ投入した物より入れたところ70本目で満杯になってしまいました。
隣りのセラーにプリンカップ保管のウッディとボーリンも60頭残っててスペース不足は依然解消されず、、、初夏にはカズミのセット予定も有り悩むところです。 |
4月の時点では12月孵化の1頭を残し2令へ加齢、9〜10月孵化ロッドは3令になり現状1頭も★になる事無く順調に育ってる様です、来季のブリード用に数ペアを秋に羽化させたいところです。
2012/7/20
2012WD 76/46Pr |
今季の入荷数も非常に少なかった様ですが、それでも2ペアを入手出来き友人と共同購入しました。初のWDからのブリードにプレッシャーを感じずには居られません、持てる全てを注ぎ込み結果を残したいと思います! |
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2012/7/23
と言うわけで、2012ブリード記録を開始します。
カズミアエの♂が急逝した事もあり、とりあえず仕込んでいた材を転用しセットを開始しました。
3日間餌を摂らせ環境にも馴染んだところで、♀単独で産卵セットへ投入しました。野外品ですから最初は持ち腹に期待して見ようかと思います。
翌日、産卵痕は見受けられないものの数か所に齧った跡が見られました。もう暫く様子見です。
2012/7/25
産卵を確認 テスト採卵
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一向に材の側面に産卵痕が出ないので若干の焦りも有りましたが、最初の産卵痕は埋め込みマット側の木口に有りました。昨年のブリードに措いては見られなかった事で発見が遅れました。 |
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今後の展開を占う点でも最初の採卵は重要な意味が有ります、空砲や孵りそうも無い卵は見たくないトコロなのでドキドキ感を持ちながらピンセットで丁寧に埋戻しを開くと良さそうな卵を確認。 |
2012/7/31
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最初の産卵こそ木口へでしたが、それ以降は側面側へ産卵ポイントを移し順調な滑り出しを予感通り、1週間経過した時点で回収個数8個はまずまずではないでしょうか?
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昨年飼育品を用いたブリードにて200個近く採卵した記憶も浅く、好む材質も概ね理解しました。今回その経験を元に組んだセットで、使用してるVN材も良い物だけを選び、ウッディ幼虫のボトル交換時に回収した喰いカスを利用してバクテリアを廻してます。 |
2012/8/10
セット投入後17日目の状況です。
産卵した卵の総数は24個
回収時に孵化の見込みが無く破棄した卵は4個
回収した卵21個の内1個は保管中に腐った為、保管中の卵は20個
最初に回収した卵は丸みを帯びてきており、有精卵の期待も膨らんできます。
♀の持ち腹からの産卵数が20個を超えたら2頭居るWD♂の何れかで追い掛け予定でしたけど、現状ペースが良い分もう少し先でもと良いかと悩みます。
2012/8/16
本日ガラス温室を開けるとケース側面にて産卵中でした、頭を下にし予め齧って空けた穴に卵を産み付けてるところです。(左画像)
産卵が終わり今度は顎を使って綺麗に埋戻してます。(右画像) |
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2012/8/24
早、セット開始より1ヵ月目です。
この間♀の持ち腹にて30数個の卵を回収出来ましたが、予想以上に保管中に痛んでしまった数が有り少し悔しいですね・・
この時点で20頭以上は持ち腹の幼虫が得られそうなので、WD♂2頭の何れかで追い掛けを行うことにしました。
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ここ最近の採卵時に既に黒点の有る卵が何個か出て来ましたので、追い掛けを行う事で改善されればと。
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そして、今季第一号の幼虫が昨日孵化しました!
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採卵した卵が腐らず膨らんで来てても、ヤッパリ最初の1頭が孵化するまで安心出来ないところが有りますので嬉しい瞬間です。 |
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此方は本日孵った2頭目の幼虫です。
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2012/8/29
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もう1頭のWD♂86mmの画像です。
個人的に原名ウッディは完成されたスタイルに感じますよ、正にオオシカ!非の打ち所が無いです。
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24〜26日に初の追い掛けしたWD♀46mmですが、その後も若干ペースを上げ2日間にて多数の10ヶ所の産卵痕が確認出来ました。しかし本日の採卵で10個の内4個は黒点の目立つ物で回収出来たのは6個のみでした。どうやらその辺りの改善には至らなかった様です。
すでに40個以上の産卵をしてますが、体重は3g台と大きな落ち込みは無い感じです。 |
採卵後に絶対産むと自信がある虎の子のVN材を新たに2本追加しました、同じ薄皮のVN材でも大変良い肉質の物はストックしてる中でも数本程度だったのですが、そのストックも尽きかけており、上手く調整しながら行わなければ材切れで終了の可能性出て来ました、カズミアエの方がコナラへも産卵確認出来たので何とかなれば良いのですが。
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予想通り追加したVN材へ1日目で4個の産卵を行い埋戻しも綺麗です、見ても分かる通りどの部位でも産み付けられる物は無駄な齧り跡が出ません。
材が硬いと表面を削る部位が多くなり、柔らか過ぎると深く穿る傾向が有り、一見沢山産んでる様でも実際には産卵に至らないケースが見受けられ♀の体力と貴重な時間のロスをしてしまいますので注意が必要ですね。 |
2012/9/3
本日、2頭が孵化して計10頭の幼虫を確保出来ました。
保管中に痛んでしまう卵も少なく無く最終結果に不安も有りましたが、膨らんでる卵のカウントから30は見込めそうな気がしてきました。ここまでくれば一応成功レベルではと、ようやく安堵です。
今月いっぱいペースを保ってくれれば50に届くかも、と期待してます。
2012/9/29
好調であったハズの我が家でブリード中WD♀ですが、突然異常事態に陥ってしまいました。9月6日以降に採卵した後の卵が膨らむ前に全て腐ってしまうのです、、、(^_^;)
この間、10数個の卵を採卵しましたが5日目位で飴色に変色し腐る症状です。
追い掛け後により産卵個数は上昇した事で手応えも感じていたのですが、産卵数が一時的に伸びた分孵化率も急激に低下していき、その後全て膨らむ事無く腐る物になりました。
今思えば産卵数が落ちた時点でピークが過ぎていたのでしょう。9月になってからは体力も著しく低下し材の側面に産むのがしんどいのか、底面か上部の木口ばかりに産んでましたから。数日前に最後の産卵を行った後殆ど動かなくなり今にも天命を全うしようとしています、それでも貴重なWDからの幼虫も累代に十分なレベルを得られた訳で個人的に今回の♀は当たりの部類に入るものと思います。
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原名WDウッディの幼虫が本日24頭目まで孵化し一応最低目標値を達成しました。
9月産卵分の卵の孵化が見込めないのが明白になり、保管してる卵で孵化待ちの卵は8月末前後の数個を残すのみとは、昨年はこのトレイを10個重ねても足りなかったのですが・・・ |
2012WDウッディ産卵セット結果
WD♀46mm
7月23日〜8月24日は持ち腹産卵 8月26日以降WD♂79mm追い掛け
回収個数 46
孵化頭数 24(52%)
使用産卵木 VN材
最終的に孵化した頭数は24頭止まりでした。腐らずに膨らんでいた卵の10個が11月に入っても孵化せず、見込み数以下になりました。
採卵時に異常が見られる卵は破棄しております、それらも含めるとトータル産卵数は60を超えてます。
以上の事から今回の孵化率は結構低い数値であった様です、次世代へのチャレンジにには十分な数は得られましたが、やはり一筋縄では行きませんね。
2012/11
昨年ブリードしたロッドから1年1化で蛹化する個体が数頭出て来ました、来季もブリードが出来そうな感じです。
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B−LINE 2011.10.29孵化
使用菌糸 Eカワラ/ブナエノキカワラ混合
最終計測無 (1400ボトル3令1本返し)
今年中に羽化させるべくカワラ菌糸にて飼育した♂も首尾良く蛹になってくれました、顎・足共に綺麗に揃ってて全く問題有りません。 |
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C−LINE 2011.9.30孵化
使用菌糸 FE
最終計測無
5月22日入れ替え時で11gと成長が早く同時期の♂にも勝るものでした、10月に無事蛹になりました。 |
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C−LINE 2011.10.30孵化
使用菌糸 FE
最終計測8月26日20g
秋のボトル交換で蛹化を促し首尾よく蛹になったた♂です、此方は交換時に20gでしたので80upは出来そうです。 |
♀は他にも各ラインから数頭近日中に羽化してくる見込みです、♂の方は1年1化は難しく上画像の他には1頭のみしか蛹化が確認出来てません。毎年WDが手に入るとは限らないので1頭でも多く♂を確保しておきたいところです。
2013/1
昨年中に羽化見込であった2♂5♀が全て無事綺麗に羽化してくれました、今年もセット出来そうです。
現状では5頭程度なので新成虫の保管も小型の恒温庫にて行えてますが、今季羽化してくるであろう新成虫の数を考えると・・・
専用の温度管理出来る場所を何とかしなければならず、常時スペース不足なのに頭が痛いです。
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一昨年ブリードを行ったロッドより最初に羽化した♂。
蛹化前の体重は17g程度です、羽化サイズは概ね72〜74mm位かなと思います。
羽化より40日経ちましたので、人口蛹室から休眠用のケースへ移し来たるべき日まで寝かせます。
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