Prosopocoilus umuhangi

ミラビリス&ウムハンギ飼育記録2

2009 ブリード検証

今期初めて挑戦した両種より其れなりの幼虫を得る事が叶いました実践上で感じ得たポイントを中心に紹介致します。

●ミラビリス WDペア /5月20日にペアリングせず♀単独でセット開始 
8月13日までに採卵数28個全頭孵化(セットは継続中にて最終的に+5頭〜と予想)

●ウムハンギ WDペア /6月15日ペアリング後にセット開始
6月18日までに2個産卵するも、その後産卵数ゼロで採卵した卵も腐った為にセット解除

●ウムハンギ WD♂×飼育品♀ /7月12日ペアリング後にセット開始
8月13日までの採卵数20個内5頭孵化済み セット継続中

産卵セットより
通常のフタマタ、シカ同様のセットでOKです、材の底部や木口に好んで産卵し卵室の埋め戻しにマットを被せる傾向が有りますので産卵材は半埋め気味に配置が良いでしょう。基本材の表面産みですが本文中にも有る様に埋め込みマットから6頭の幼虫が出て来ました。マット内からの卵は未確認事ですが孵化より間もない幼虫が居たのでマット産みの否定は出来ません、従って埋め込みマットは若干厚めに敷いた方が良いと思います。

材の好みが激しく使用する産卵木次第で産卵数は大きく変化し同じ種類の材でも材の堅さや加水量でも違いは顕著に現れる気がします、良い材を与えれば産ませ易いのは当然ですが。
若干の加水で程良い柔らかさになる材に好んで産卵します、堅過ぎ柔らか過ぎの材は齧るものの産卵に至らなかったり、加水分にしてもウエット感が強い材には反応が鈍くなります。

私は採卵し孵化させる方法をとりましたが、卵自体は丈夫な種ですし卵も小さく慣れない方は敢えて採卵せずともセットより3ヵ月位経ってから割り出しても良いと思います。

ミラビリスはWD♀より30頭目前ですし、ウムハンギWDペアは採れなく何かが違うのか?と考えもしましたが、その後に組んだ飼育品♀にて約1ヵ月間の間に採卵数20個と先のWDミラビリスと殆ど変わらない感じでした。
採り難い種と言われる所以もWDの当たり外れによるトコロが大きいのか?との考えも過りではWDではウムハンギの方が産まないと言うのはハズレ♀が多いいからなのでしょうか、今年は例年以上にミラビリスとウムハンギのWDが入荷し親しい友人達も挑戦してますから後日に話を聞こうと思います。
ミラビリス&ウムハンギ産卵セット近況〜10月1現在まで
ミラビリスWD♀持ち腹
5月より持ち腹のみで4ヵ月以上セットを継続し8月末に9個採卵した後9月末の採卵まで間隔が開き過ぎて採卵数は1個のみで殆どは孵化しており幼虫にて6頭回収しました。採れた幼虫も40頭は超えておりますが、もう限界?の兆しも出て来ました。それでもWDからとしては当たり♀ですね。

ウムハンギWD♂×F2♀CB−LINE
此方は飼育品の♀にて未だに産んでおり孵化した幼虫も20頭を超え採卵数を含めると30も行けそうな感じです。只、孵化までの期間がミラビリスに比べヤハリ長い・・・
卵の管理方法は我が家では定番のキッチンペーパーを幾重にも敷き詰めた容器にてですが、採卵より1ヵ月〜2ヵ月要してます。私見ですが卵は乾燥にも強く丈夫です、現地での乾季と雨季に理由が有るのかなと?
10月15日終了
ミラビリス、ウムハンギ共に今回の割り出しでセットを解除しました。♀は其々符節も取れず依然元気なんですが、時期が時期だけにフタマタ達もセットを組まなければならず、産卵セットスペースをあけわたしてもらいました。11月も間近かにてガラス温室内の温度も21〜22℃まで下がり、産卵に適した温度も維持出来ません。後は幼虫達を無事に羽化させてし来季もブリードが出来れば良いですね