Allotopus moellenkanpi babai 2008 

ババオウゴンオニ飼育 2008

2007年春より幼6頭でスタートしたババオウゴンの飼育ですが、今年初めに幼虫の入手と同じく「waruter」様より別血統の新成虫を数血統お譲り頂き本腰入れてブリードに臨みました。昨年飼育した幼虫を返したMAXは76mmでした、今回は80upを目指します!

*産卵セット
使用した産卵木 砂埋めレイシ材、殖菌レイシ材、殖菌カワラ材、VN材の5種

一番多く使用したのは殖菌レイシ材です、♀の反応が良く一回の産卵数も一番多く初回で有れば20個近く産ませる事も出来ます。デメリットは菌の勢いが強いので割り出しまでの期間が長いと半分、最悪の場合は全滅の可能性が有ります。殖菌カワラもそれに次ぐ産卵数で有りました、レイシ程では有りませんが割り出しは早めの方が宜しいです。

●殖菌レイシ材使用の産卵セット
誘導坑を開け成熟した♀を頭から入れます(左画像)、殖菌レイシ材は反応が良く即穿孔を開始し6時間経過で右画像の位は木屑を吹き出します。広範囲に移動しながら産卵しますので最終的には倍以上の木屑がでます。
基本的に固い部位、芯の周辺が産卵ポイントになりますが、誘導坑周辺のみ樹皮を剥ぎセットしますと、樹皮の内側にも良く産みつけます。また節が有る材はその面に誘導坑を開けると節の周辺も良い産卵ポイントになりますので有効に使いましょう。
穿孔後3〜4日中には産卵を終えています、5〜7日位で卵で取り出す事を御勧め致します。先に述べた様に菌の勢いが強いので割り出しが遅れると菌に巻かれ卵がダメになってしまいますので

・左画像は6日目での割り出しの物です、見えている4個以外に樹皮の内側、芯の周辺から もボロボロ発見出来て計19個の卵が有りました。
・右画像は9日目です、菌糸に侵され13個中8個の卵は菌糸に巻かれてしまいました。

◎タラ、レギは♀が噛み砕いたエッグホールを作り卵は殆どその中に有るのに対してババイは♀が穿孔し固い部位を探し産卵した後また埋め戻す感じです。♀は材を噛砕いた際に口から菌を殺す成分を出しているのですが、ババイの産卵ポイントはエッグホールの一番端で菌に巻かれ易い部分になるので注意が必要です。


砂埋めレイシ材使用の産卵セット
砂埋めレイシ材の場合、一回の産卵数は平均3〜5個と少ないですが、また直ぐに別の場所より穿孔し産卵を繰り返します。殖菌レイシの様に菌に巻かれる事は有りませんので幼虫で回収の場合は此方を御勧めします。只加水分が多過ぎると卵が腐ってしまいますので、注意して下さい。
最近は入手が難しくなってしまいましたが、VN材においても良い結果が出ております、L材以上で御試し下さい。