Rhaetus westwoodi kazumiae 2012

2012 ウエストウッディカズミアエ飼育記録


さあ、2年ぶりのカズミアエセットです!
2♂3♀で臨んだ前回は♀の不振と予期せぬ死亡事故、そして脱走、、全く不甲斐ない結果で終わってしましましたが、今回は昨年の原名に引き続き良い結果を残したいところです。
今回手持ちの個体は1♂3♀、♂が1頭のみなので全ての♀を使い切れるか微妙な感じです。短期間に複数使用すると♂のHPが一気に減り、落ちる可能性激高の為にペアリングは間隔を空けて行わなければなりません。

今期の種親♂は86mm!!2008年にLJさんより入手した初令4頭の内、この1頭だけ3年1化で昨年夏に羽化した個体です。
流石にこのサイズまでになればカズミとは言え原名に負けないオオシカ感溢れますね。

とにかくウッディだけは新成虫の管理にも神経を使います、羽化より温度管理に気を配り季節感を与え休眠させて来ました。やはりベストなタイミングでペアリングが出来るかが、その後の結果に差が出るのは明白です。前回の事がありますから、まだまだ気を抜けませんが、取り敢えず思い通りに開始出来そうです。

数日後にはペアリングを開始予定です、前回の失敗を教訓に、この撮影後に♂の顎を固定しました。

2012/7/7

本日仮セット内にて初ペアリング開始しました。ウッディは夜行性の傾向が強く深夜から明け方にかけての活動が見られます、日付が変わる前に雌雄同時にケース内へ投入し明かりを消せば早朝にはメイトガードしてる光景が見られるハズです。

1時間後〜温室の扉を少し開け覗いて見ると♂のみ徘徊してる感じですが、明らかに♀に反応して探してる感じなのでイケそうな感じかな。

2時間後〜しつこく覗いて見ると交尾中でした、♀も♂の呼びかけに答えて出てきてくれたんでしょう。丁度ケース側面の場所でしたので良い画像も撮れましたよ。

カズミアエのペアリング 仮セットと言っても特大ケースに産卵木も3分の2を配し残りがペアリングし易い用に組んでます。

今回は最初からVN材でスタートです、ウッディ幼虫の食痕を使い匂いとバクテリアをつける等の処置はしてます。これに♀が反応して上手くスイッチが入れば良いのですが。
2012/7/20
産卵痕を確認するものの、最初の卵は残念ながら色が悪くダメそうでした。それにしてもペースが遅くスイッチが上手く入ってない様です。

2012/7/22
本日より2頭目の♀とのペアリングを開始,。先行して組んだセットから明るい兆しが見えてこないので期待がかかります。
その期待を余所に同居翌日♂の急激に動きが鈍くなり★に!これは不味い、、、
早朝の確認時にメイトガードは見たのですが、上手く掛かっているか怪しいものです。

2012/8/10
最初に組んでる飼育品♀は相変わらず産んだり産まなかったり、回収出来た卵の質も悪く現状放置気味になりつつ・・・。仕込んでいた材をWD原名ウッディへ使ってる事も理由の一つですが、もう暫く様子を見て対策を講じるつもりです。

そして、ナント!WDカズミを入手しました!
ビッダーズオークションを見てる方は気が付いた事でしょうが、ホント久々にWDが入って来ましたね〜、オークションはスルーしてしまいましたけど翌日パイネさんに問い合わせると在庫が未だ有るとの事で友人と早速お店に行って来ましたよ。
ペアに♀単を追加し1♂2♀で持ち帰りました、因みに今回も共同購入です。

2012/8/12
カズミアエの産卵セットは原名ウッディと同じ内容で組んでましたが 、コレは大きな間違いだったかも知れません。
カズミアエに原名ウッディの様な材を立てるセットは不要で普通のシカやフタマタを産ませるセットで十分でした。いや〜産み方を見てても何となく思っていたのですが、昨年の原名での成功からの変に自信を持ってしまいズルズル引っ張ってしまいました。

先日パイネさんへWDを引き取りに行った際にも野外で採れる♀の大きさは40mm以下が大半と聞き、同じオオシカ属とは言え産み方は他のシカ系と同じで良いのではと考え直しセットに変更を加えて見る事に。
VN材を半分に切りマット部分へ3分の2を埋め込んだ内容です、翌日には材の側面と木口部分にアッサリと数か所の産卵痕が出始めました。


スライス気味にカットし埋め込んだVN材切断面の産卵痕です、WDと飼育品共に産卵の確認が出来ました。

VN材の代用でボーリンにしようしてるコナラ材でも結構反応してくれてます、産卵自体は原名より容易なイメージです。
こちらは樹皮側に産み付けられた卵です、卵室は原名に比べ小さく埋戻しと卵が近く原名の様にピンセットで埋戻しを取り除いての作業では潰しかねません。
VN材特有のペリペリと一枚剥がず割り出しで慎重に行い卵を確認、殆どボーリンと同じ大きさですね。

2012/9/6
記録記事の更新が遅れてしまいました、飼育品とWDのセットは続行してます。
状況は芳しく無くモチベーションも低下しつつ有ります、産ますのは比較的簡単なのですが如何せん卵の状態が全般的に悪く採卵時に半数が駄目で採卵後に半数が腐ると言った状況です。
全てが駄目な訳では無く膨らんでる卵も有り孵化した幼虫も居ますが、何とも♀の状態がイマイチです。良い卵を産んでくれる♀が1頭でも居れば何とかなりそうなもんですけど。


2012/12/10
今季のカズミアエのブリードは散々でした・・・
新成虫に加えWDが入手出来た事で個体数としては申し分無い体制だったのですが、セット数が増えた事で用意していた産卵木が足りなくなったのが致命的でした。
WDのセット当初は産卵数も多く手応えを感じていたので優先して材を廻してましたが、孵化率が激低・・・。飼育品の方はコナラ材で放置気味でしたがポツポツ産んだ卵は結構孵化率が高かったのです、今振り返れば飼育品のにVN材を多用して数を稼ぐべきだったのかもと後悔してます。
それでも数は少ないですが、WF1が2ライン・飼育品からCBF1が2ラインの幼虫を得られ次世代に繋ぐには理想的ですね。

めぐり合わせが悪いと言えば言い訳になってしまいますが、未だカズミは爆産する様な結果が伴ってません。それでも感触的には産ませ易い方だと思います、原名ウッディより産ませる材がシビアでは無く、どちらかと言えばボーリンに近いかなと。
いずれ、この先1シーズンで100頭位採れる気だけはします。(負け惜しみ)

2013/5/6
昨年のセットで得た幼虫達も3令へ加齢し2本目の菌糸ボトルへ順次交換中です。

種親♂86×♀48の別血統WF1同士からの幼虫
2012.10.3孵化
2012.12.3Eカワラ800ボトル投入
2013.5.6Eカワラ2300ボトルへ
交換時13g台と良い感じです、カワラ菌糸での飼育にて、今回のボトルで一気に20g中盤まで持って行きます。
昨年入荷WDからのWF1
2012.10.2孵化
2012.12.12FE800ボトル投入
2013.5.6FE800ボトル交換

こちらは3令の♀で交換時8gと早ければ秋に羽化するでしょう。